ひとり親世帯でも大丈夫!進学を可能にする奨学金とは!
2020/06/18
母子や父子などのひとり親世帯が増加している中で、子どもの進学について悩まれているご家庭も多いかと思います。
奨学金には、先日書きました日本学生支援機構のものが有名ですが、ひとり親世帯の公的支援策として、母子父子寡婦福祉資金貸付事業に修学・就学支度費用を貸し付ける制度がありますので、ご紹介します。
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母子父子寡婦福祉資金の修学・就学支度金貸付制度とは?
母子父子寡婦福祉資金の修学・就学支度金貸付制度は、ひとり親世帯で経済的に苦しく、子どもの進学費用をねん出できないという悩みを持つ方の経済支援制度です。日本学生支援機構の奨学金と同じような内容の制度として、良く知られています。
一番の違いは、ひとり親の家計基準(所得制限)はあるものの、成績基準はないので、貸付金の申請者は全員無利子で借りられます。申請後は審査がありますので、全員無条件で貸付けられるという訳ではありません。
進学先は、高校から学校法人といわれる大学・短大・専修学校まで幅広く対象とされるので、安心です。また、返済期間も据置期間経過後20年以内で、月の返済も一般的な奨学金より長く、負担も軽いのが特徴です。
母子・父子家庭の場合、日本学生支援機構奨学金や国の教育ローンなどよりも、まず最初に検討した方がいい制度だと思います。
一般的に母子父子寡婦福祉資金貸付金は、連帯保証人が必要となりますが、子どもの修学資金の場合は、母親もしくは父親が借受人となり、子どもを連帯借受人とすることで、連帯保証人が不要となる場合がありますので、お住まいの行政福祉担当課に必ず問い合わせ下さい。
どのくらい借りられるの?
借りられる資金は日本学生支援機構奨学金の第1種奨学金と同額です。
国公立大学自宅通学者 月45000円
〃 自宅外通学者 月51000円
私 立 大 学自宅通学者 月54000円
〃 自宅外通学者 月64000円
また、ひとり親家庭の場合は、世帯収入が低い傾向にありますので、子どもの進学先の学校授業料免除制度に該当する場合もあります。進学先が決まった場合は、学生課等に問い合わせしたり、学校のサイトをよく調べてみましょう!
また、この母子父子寡婦福祉資金貸付金は、子どもの母親・父親が死別・離別でやむなく祖母もしくは祖父が扶養している場合も同様に適用されるので、お住まいの行政福祉担当課にお問い合わせ下さい。
行政のどこに行けば相談にのってくれるの?
ひとり親家庭だけでなく、低所得世帯にも、公的支援制度はたくさんあります。子どもに進学する意思がある場合は、保護者の方は早々に諦めないで、お住まいの行政福祉担当課の相談員や、地域の民生委員さんに相談してみて下さいね。
意外と支援制度がある場合が多いです!公的支援制度は、知らないでいると損ですので、お困りの場合は行政に問い合わせした方がいいです。
元行政福祉勤務経験がある私からのアドバイスでした!
【ワード説明】
民生委員
厚生労働大臣から委嘱され、それぞれの地域において、住民の立場に立って相談・支援等を行い、社会福祉の増進に努めている方のことです。不明の場合は、お住まいの行政に問い合わせすると、教えてくれます。