非認知能力は遺伝する?日本の諺(ことわざ)から検証してみた!
2020/02/10
ひと昔前は、早期教育と呼ばれる幼児期の教育がもてはやされていました。今は、欧米などの先進国では、非認知能力を伸ばす教育にシフトさせていると言われます。
この非認知能力は、遺伝するのでしょうか?検証したいと思います。
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非認知能力は遺伝するのか?
非認知能力は、2000年にノーベル経済学賞を受賞したシカゴ大学のジェーム
『非認知能力』は個人的形質として、後天的に人生の中で学ぶことができる能力なので、遺伝ではありません。しかしながら、幼少期の育てられ方が非常に影響を受けやすいです。
非認知能力は『三つ子の魂百まで』?
生まれたばかりの赤ちゃんは、寝てばかりで何もできなかったのに、たった3年後には見違えるほどの急成長を遂げます!
脳の神経細胞の発達は、生後3歳くらいまでの期間に、急速に発達して、脳内神経細胞のおよそ80パーセントが完成すると言われています。
物ごころつくのは3歳ごろのため、それまでは無意識に活動していることになります。つまり、それまでに形成された能力が、『非認知能力』ということになります。『三つ子の魂百まで』と言われる所以ですね!
3歳ごろまでに受けた教育によって形成された性質・性格は、100歳になっても根底は変わらないと言われますが、3歳までに培われたスキルは、「ビッグファイブ」として分類されています。
①真面目さ・責任感・勤勉性(自己規律・粘り強さ・熟考)
②開放性・知的好奇心・想像力(新しいものへの親和性)
③外向性・積極性・社交性(コミュニケーション能力)
④協調性・利他性・共感性(協調的に行動できる傾向)
⑤精神的安定性・自己肯定感(不安・ストレスが少ない傾向)
3歳までの子育て、すごく大事ですね・・・
学習面にも欠かせない非認知能力とは?
非認知能力が重要というのはわかりますが、具体的にどう働くのか想定してみます!
授業で、算数の問題をグループで解く場合では、授業の内容の理解・公式暗記などの「認知能力」が働きますが、それだけでは不十分です。
算数の問題を解くためには、理解できるまで根気強く勉強を続けたり、友だちと教え合って理解を深めたりといった非認知能力の支えが必要になります。
非認知能力スキルがないと、主体的に学び続けることができず、大きくなってから伸び悩んでしまう可能性があるかもしれません。
よく小さい頃から、親に言われ続けられたこと、躾けられてきたことなどは、大人になっても体が覚えていて、意識なく動けたりします。それらを『非認知能力』というのだなと、最近しみじみ思います。
耳にタコができるほど親から言われ続けていたこと、例えば『すぐ行動する』『あいさつは自分からする』『親しき仲にも礼儀あり』『行動習慣をつける』など、子どもの頃はうるさくて嫌でしたが、大人になってからは、そういった躾けが親からのプレゼントと思って感謝しています。