剣道が子どもの人間形成に影響を与えた5つのこと!
2020/06/18
我が家の子育てを語るのに、剣道は外せません。息子達は2人とも、小学校1年生から近くの剣道会に入会して、高校3年で剣道部を引退するまで12年間、剣道を継続してきました。
剣道が子ども達の人生に与えた影響を考えると、感謝の気持ちでいっぱいです。剣道について書きます。
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はじめまして!管理人のぐりんです。当ブログにお越し頂き、ありがとうございます!はじめてお越しの方は、こちらの『はじめての方へ』をお読み下さい。
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Contents
親子2代で剣道をやってきました!
その剣道会には、私も小学校から入会してお世話になっており、高校3年で引退するまで、ずっと剣道部で頑張ってきました。
その後、結婚・出産など18年間のブランクを経て子ども達と一緒に再度稽古を始めました。息子達が県外大学へ進学した今でも、週に3回指導に行っております。
指導の先生方は、みなさんボランティアで活動されています。どの先生も全員がその剣道会の出身です。
自分達が剣道会でお世話になったことを、お礼奉公で指導する・・・その剣道会では、当たり前の形になっていました。
うちの子ども達は、小学1年で入会して稽古を始めましたが、最初のうちは、防具が重く動きにくいので、竹刀も思うように振ることができないでいました。
現在、小学1・2年生の初心者を指導している私ですが、当時は他の先生にまかせっきりにしていたので、うちの子ども達の初心者時代をよく覚えていません・・・(^^;
現在、剣道を指導している中で、子ども達の成長ぶりが著しく、あらためて武道の素晴らしさを実感しています。剣道の素晴らしいところを下記に書きます。
人間形成への影響①メンタル面の強化
剣道は、足さばきなどが難しく、防具をつけた状態で体が自由自在に動けるようになるまで時間がかかります。
そのため、試合に出るようになっても1~2年は1度も勝つことができない子もいます。特に、小学1年~2年では、1本として審判に認めてもらえるような打突になるまで時間がかかります。
成果が見えない中で、毎回地道に稽古に打ち込むということは、小さい子どもにとっては精神的にキツイと思いますが、これがメンタル面の強化につながります!
人間形成への影響②相手を思いやる心
稽古は週に3~4回あり、どの親も食事の世話や道場までの送迎など、大変なことが多いですが、みんな子供達の成長を楽しみにしていました。
迎えに行きがてら、保護者同士でおしゃべりするのも楽しみでした。自分の子どももよその子どもも一緒に、我が子のように接し、たくさんの子ども達の成長を見てきました。
ご存知のように、剣道は礼で始まり礼で終わる日本古来の武道です。礼儀作法や着装、立ち居振る舞い、精神性については、日本のスポーツの中で一番伝統を重んじています。
そのため、興業的になりがちなオリンピックには参加していません。勝つことも大事ですが、勝つことよりもっと大切なことは、竹刀を交える相手のことを敬うことです。
試合中に相手チームに野次をとばしたり、相手に失礼な態度をとったり、勝ってガッツポーズしたりするのは言語道断! 反則になり、悪質な場合は審判合議の上、失格になります。
礼を非常に重んじる中で、自然に相手を思いやる心が備わっていきます。
人間形成への影響③目上の方に対する立居振舞
剣道をしていると、たくさんの人と知り合いになります。指導の先生方はもちろん、保護者、審判の先生方、剣道連盟の先生方、学校顧問の先生方と・・・多くの目上の方と話す場がたくさんあります。
そのため、子ども達は知らない間に、目上の方に対する立居振舞が身についていきます。目上の方を遠くからでも見かけたら、大きな声であいさつをする!ということが普通の光景です。
目上の方に対する立居振舞が身に着くと、その後の人生・・・就活や社会人になってからとてもメリットがあります。
人間形成への影響④大きな声を出すこと
剣道は、掛け声とともに打突をします。声が出ていることが1本の条件ですので、稽古の時には子供達には大きな声を出すよう指導しています。
大きな声を出すことは、簡単そうで簡単ではありません!慣れてないと、大きな声は出せないんです。
初心者クラスの子供達に、毎回リーダーが変わるようにしていますが、号令を大きなキビキビした声で言える子は最初の内はほとんどいません。
気弱そうな小さい声しか出せませんが、次第に凛としたキビキビした声に変っていくのです。そうすると、所作も堂々としてきます。
声が大きいだけで、自信を持っている様子が伝わってきます。これは、社会の職場でも同じことです。
声が大きいと相手とコミュニケーションが取りやすく、意思疎通も円滑です。このことについても、就活にはとてもメリットがあると言えます。
人間形成への影響⑤忍耐力・体力の強化
剣道は、かなり激しいスポーツです。基本稽古の時は、2列になり休みなく稽古をします。たった30分でも、かなり集中して稽古したら、相当な運動量です。
真夏には、防具をつけるだけでも暑いのに、激しい運動で面の中は汗が滝のように流れ、真冬には、氷のように冷たい床に足を打ちつけるので、足の裏があかぎれになったりします。
また、たまには防具がないところを思いっきり叩かれ、青あざができることも多いですが、大きくなるとそんなことも平気になってきます。弱い自分に打ち克つ訓練ができる運動です。
幼少時に病弱だった長男は、剣道のおかげですっかり持病のぜんそくを克服することができました。体力も筋力もつき、体も丈夫になりました。
うちの子ども達は剣道で育ててもらったようなものです。
剣道が子どもの人間形成に影響を与えた5つのこと!とタイトルに書きましたが、本当はもっともっとあると思います。剣道から受けた恩恵は数知れずなのです。