低所得世帯と嘆くなかれ!国公立大学は親が低所得の方が進学しやすい!?
2020/06/18
地方在住で親が低所得の場合、県外の国公立大学に子どもを進学させるのは、とても無理だと思っている親御さんも多いのではないでしょうか。
実は、親が低所得の方が意外にも子どもを進学させやすいって、知っていましたか?どうしてそうなるの?と不思議に思うかもしれません・・・
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採用条件の世帯収入制限とは?
日本学生支援機構の奨学金を借りる場合、採用条件に世帯収入の制限があります。参照のPDFをご覧下さい。
参照:日本学生支援機構奨学金家計基準表
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この表を見ると、
国公立大学
家族4人
自宅外
第1種奨学金
自営
という条件では、世帯収入の上限が392万円です。自営の場合は、売上から経費を差し引いた所得になるので、かなり低く感じると思います。
我が家の場合、夫の自営業の所得と私の給与の合算で、世帯所得が300万円に満たなかったので、日本学生支援機構奨学金第1種を、子ども2人とも採用になりました!
日本学生支援機構奨学金についての関連記事はこちらもお読み下さい。
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奨学金利用は当たり前?いまどきの奨学金事情とは?
うっかりしてたら損をする!奨学金申込みの時期とは?
夫婦とも地方公務員の場合はどうなの?
国公立大学
家族4人
自宅外
第1種奨学金
公務員(給与所得)
の場合、夫婦がアラフィフの公務員で、50代平均年収が600~700万円と言われていますので、夫婦の世帯所得は1000万円を超えてしまいます。
前出の日本学生支援機構奨学金家計基準表を見ると、上記の条件では、基準が824万円未満しか採用となりません。有利子の第2種奨学金でも、採用になるか微妙な状況です。
夫婦2人とも地方公務員の場合は、高額所得ということになり、結局奨学金は借りられない場合が多いそうです。夫婦で公務員の奥さんの方が知り合いですが、そういってぼやいていました。
十分な学資保険や教育貯蓄をしていれば問題ないのですが、一般的に子どもが大学進学するご家庭では、住宅ローンも同時に抱えている場合も多いので、子どもの教育費まで貯蓄が行き届かないというのが現状です。
公的な奨学金は貸与してもらえないので、高い金利の銀行教育ローンでしか借りられないということにもなります。
しかも、地方から県外大学に進学する子どもは必ず一人暮らしするので、大学授業料の上に家賃+生活費もねん出することになります。
奨学金や公的補助が受けられない高額所得世帯の場合は、かなり厳しい現状となると言わざるを得ません。
その上、子どもが2~3人いる場合を考えると、高額所得世帯といえどもかなり頭の痛い話のようです。さらに、子どもが私立大学や専門学校に進学した場合は、年間授業料が国公立の倍以上になるので、現状はさらに厳しいです。
自営でもかなり手広く事業をしていて、年商が数千万円~億単位の会社を経営しているご家庭や、給与所得でも夫の年収が1000万円を超えるような高額所得者には、この話は該当しませんので、ご了承ください。
低所得の場合はどうなの?
国公立大学
家族3人(ひとり親世帯子ども2人)
自宅外
第1種奨学金
臨時職員(パートなど)
の条件で、お子さんが申請時、高校の成績が3.5以上の評定の場合、
日本学生支援機構の奨学金第1種採用
低所得による大学授業料免除
大学寮入居可
となる可能性が高いです。
国公立大学で設置している大学寮は、低所得世帯かつ自宅から大学まで3時間以上かかるような遠隔地から進学する学生が、優先的に入寮できます。
申請すると、大学寮の入居可能数により審査・抽選がありますが、ひとり親世帯+地方在住+低所得は、かなり高い確率で入居が可能となります。
最近の大学寮では、個室+エアコン+家具完備で、月額賃料1万円台のところも多いので、かなり狙い目です。
結局、毎月貸与支給される日本学生支援機構の奨学金だけで、家賃+公共料金+生活費が賄われる場合があるので、親の負担はかなり軽減されます。
日本学生支援機構奨学金+大学寮に入居できると、毎月の仕送りも不要になるので、子どもがアルバイトできるようになると、余裕のある生活を送れるようです。
このように、低所得世帯の方が金銭面でもラクに大学進学できるようになりますので、お子さんが大学進学希望の場合は、諦めずに進学できるよう応援してあげて下さいね!